Last Up Data /2017.11. 03

バラ苗ができるまで


当園では台木からバラ苗まで一貫した生産をおこなっております。 よろしければご覧ください。

11月・・・苗作りは台木となるノイバラの実を採取することから始まります。 中旬頃から完熟したものを採取し、3月まで冷蔵庫で保管します。 熟した実は野鳥の好物です。雪が降ると一気に食べられてしまうので要注意です。

種まきから3ヶ月後の姿です。


バクテローズに浸漬中

3月・・・雪も解け、冷蔵庫で保管していた種まきの開始です。 当地は気温が低く発芽まで1ケ月ほどかかります。 順調に育てば6月にガンシュ病予防薬バクテローズ浸漬後、圃場に定植します。

6月・・・1本ずつ圃場に定植します。地道な作業に腰が悲鳴をあげます。 植え付けから1週間もすると新芽が動きだします、同時に草との闘いが始まります。

8月・・・定植から2ヶ月後の状態です。早いものは直径7mm前後までに育っています。記録的な猛暑にも負けず順調です。これから更に生育に加速が増します。

12月・・・猛暑とゲリラ豪雨で生育が心配でしたがまずまずに仕上がりました。 台木は直径1cm前後のものが接ぎやすく、後の生育も良いようです。 初雪の中での掘り上げで辛い作業となりました。もう暫く続きます。 

1月・・・台木の調整も終わり、いよいよ接ぎ木の開始です。 活着率100%を目指していますが過去96%を頂点に下降の 一途です。

2月・・・接木から20日後、ポットに植え付けが始まります。 品種間違いがないようにこの時点ですべての苗に品種札をつけます。 そしてこれからの温度管理が最も重要となり、後の活着に大きく左右します。 バラに春が訪れたかのように錯覚させるにはハウス内の温度を18度前後に 保つことが必要です。外はまだ雪、夜のハウス内は氷点下になる日も多いですが バラは寒さに負けることなく着々と成長を続けます。 植え付けから2週間もすると新芽が動き出します。いよいよ新しい生命の誕生です。気温の上昇とともにドンドン生育スピードを増します。 早いものは3月末から4月上旬にはつぼみをつけます。見つけしだい摘み取ります。

5月・・・接ぎ木からほぼ4ヶ月の状態です。まだまだ幼いですがバラらしい容姿になってきました。もう少しで新苗としてお送りできる状態になります。大型連休後の5月中旬頃から一斉発送となります。新苗の販売は6月末で終了します。 7月になりますと5または6号ポットに鉢増しします。

9月・・・酷暑を乗り切ったバラはかなり一人前になったものの、チャイナや ティローズ等まだまだ貧弱なものも目立ちます。圃場で育てた大苗に比べ見劣りしますが当園のバラはすべてポットで育成しており、植え付け後のリスクも少なく初心者の方にもお勧めです。 9月下旬ごろから2年苗として販売を開始します。

11月・・・2年苗の状態です。つる系品種のほとんどは長尺苗に仕上がっています。今年の成長もほぼ終わりましたので葉はすべて取って発送します。

台木用のノイバラ品種K2、種採取用の植栽風景です。 神奈川県農業試験場で開発され根頭癌腫病に抵抗性をもった選抜品種です。 いずれはすべてK2に移行しますが今しばらく時間がかかりそうです。 バラ苗作りには長きの歳月と労力が必要です。 少しでもご理解いただければ幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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